糞の見分け方
その黒い糞、コウモリかもしれません
軒下・ベランダの隅・シャッターの下に、5〜10mmほどの黒い糞が同じ場所に集中して落ちていたら、 コウモリ(アブラコウモリ)が住み着いているサインかもしれません。 ネズミの糞とよく間違われるため、見分け方から整理します。
1. コウモリの糞の特徴
大きさ・色5〜10mm・黒〜茶色
米粒より少し大きい細長い粒。乾燥しています。
もろさ崩れやすい
中身が昆虫の表皮や脚でできているため、乾いていてもろく、つまむとパサパサと崩れます。
光にかざすとキラキラした破片が混ざって見えることがあります。
落ち方同じ場所に集中
ねぐらの出入り口や、外壁に張り付いて休んだ場所(ナイトルースト)の真下に集中してたまります。
移動しながら糞をするネズミとの、分かりやすい行動の違いです。
よく見つかる場所開口部の下
軒下・ベランダの隅・換気口の下・シャッターボックスの下・戸袋まわり・ガレージ・屋根裏。
2. ネズミの糞との見分け方 ── 外観は似ています
京都市の保健所は、「外観だけを観察すると,イエコウモリの糞は,ネズミの糞と色や形もよく似ています」とし、 実際にコウモリの糞をネズミの糞と間違えて相談に来る市民が多いと紹介しています。 「見た目で一目で分かる」とは言えないのが実情です。
決め手は「中身」昆虫片か・獣毛か
保健所の見分け方は、消毒用アルコールに浸してピンセットでつぶす方法です。
コウモリの糞は中身のすべてが昆虫の表皮や脚(ときどきコウモリ自身の毛)。
クマネズミの糞には、必ずといえるほど獣毛が見つかるとされています。
状況からの手がかり場所と時間帯
「屋外の同じ場所に毎日たまる」「夕方に小さな影が飛ぶのを見た」「天井裏からカサカサ音がするのは日没前後」――
こうした状況はコウモリを示唆します。食べ物がかじられる被害があればネズミの可能性が高くなります。
ヤモリの糞との違い白い先端
ヤモリの糞は先端に白い尿酸の塊が付くことが多いと言われます。数がぽつぽつと少なく、
同じ場所にうず高くたまることはあまりありません。
3. 掃除と消毒の手順
素手で触らない ── マスクと手袋を着用します(自治体共通の案内です)
乾いたまま掃かない ── 粉じんが舞います。霧吹きなどで湿らせてから回収します
回収後に消毒 ── 消毒用アルコール等で拭き取ります
袋は二重にして処分 ── 可燃ごみとして出せるかは自治体の案内に従ってください
掃除だけで終わらせない ── 糞は「上に住み着いている」サインです。発生源への対処が必要です
4. 糞を放置すると
コウモリの被害の中心は糞尿のにおいと染みです(京都市保健所)。同じ場所に糞が積み重なり、 木造住宅では天井板の染みや断熱材の汚損につながるほか、糞にダニなどの害虫が発生して 悪臭・アレルギーの原因になることがあります。メスは年1回、6月下旬〜7月はじめ頃に2〜3頭を出産するため、 放置すると翌年には数が増えます。
日本のコウモリと感染症について
国内のコウモリから狂犬病と同属のウイルスが分離された報告や、患者の報告は確認されていません。 ただし野生動物なので素手では触らない・糞は乾いたまま舞い上げない、というのが自治体の共通した案内です。
国内のコウモリから狂犬病と同属のウイルスが分離された報告や、患者の報告は確認されていません。 ただし野生動物なので素手では触らない・糞は乾いたまま舞い上げない、というのが自治体の共通した案内です。
5. コウモリの糞だと分かったら
掃除をしても、住み着いたコウモリがいる限り糞は毎日たまり続けます。 対処は「追い出し → 侵入口の封鎖(1cm以下の網目で) → 清掃・消毒」の順です。 コウモリは法律で保護されているため捕獲・殺傷はできず、幼獣期(6月下旬〜8月上旬)と冬眠期(11月〜3月)は 追い出し自体を避ける必要があります。詳しくは自分でできる対策とコウモリと法律のページへ。
糞の量が多い、天井裏に広がっている、侵入口が高所にある――こうした場合は、 無料の現地調査で状態と費用の目安を確認するのが早道です(料金相場の解説)。